新人戦考察。(中学部・2019年秋)
中学部の新人戦に対する、わたしなりの考察を行いたいと思います。
この大会、区はさておき支部予選に於いての彼らの健闘ぶりには目を見張るものがありました。
それは、試合後のブログでご報告させて頂きました。
しかし、結果として負けは負け。
今後、来夏の中学総体に向かって他校は当然の如く戦力アップに努めてきます。
つまり、この支部大会での健闘の上に更なる積み重ねがない限り、来夏も同じ轍を踏むことになるだろうことははっきりした訳です。
わたしは、単なる観戦者です。
これから申し上げることはあくまでも ‘ こんなところが気になった。こうなったら良いのになぁ’とわたしが単に思ったことです。
無責任な言いたい放題、ご容赦ください。
支部二試合の戦いぶりで、大きく変わったなと思ったプレイがあります。
それはトラップ。
その窮屈さ。
初戦のO中等校との試合では、前方に落とすプレイを多くしていました。
決勝のK中学校との試合では、その余裕さえないプレイを強いられていました。
このトラップの違い。
相手との距離、つまり相手から受ける圧力に大きく影響されます。
次のプレイに直結させるならばボールは足元に止めず、進行方向にボールを置くべきだとわたしは思います。
進行方向にボールを置くことで、顔も上がり視野も広くなります。
それが出来ない、そうプレイをさせてくれないK中学プレイヤーの寄せの速さ・強さがあったと思っています。
区優勝校相手に、下馬評を裏切ることは出来ましたが、覆せず。
この分かれ目は、この守備力の差だと思いました。
フィールドプレイヤー個々の守備力の差。
フィールドプレイヤー個々の打開力の差。
つまり1対1での勝負で勝ち切れなかったこと。
ならば、そこから学習すればよいことです。
【自身が自由なプレイをできる状況を作ること】
まずプレイの起点になる、トラップを確実に、意図して行えるようになること。
ーどこに置けば相手に取られづらいのか、次のプレイがし易くなるのか。
スペースを有効に使うこと。
ー相手プレイヤーのいない場所を見つけ出すこと。サイドのプレイヤーは中に寄らないこと。
【相手が自由にプレイできない状況を作ること】
寄せを速く強く、身体の入れ方も考慮すること。
ーK中学の身体の入れ方は、例えるならば `くさび ‘を打ち込むような強いものに見えました。
背後からのプレスもしっかりかけること。
ー背後からのプレスも明らかにK中学の方が強くかけていました。`押している‘ようなプレイも、実際に笛を吹かれたのは一回だけ。つまり、あの程度のプレスはスタンダードなものと認識を改めなくてはいけません。
加えて、一人だけではなく二人で挟み込む。
先に行われたラグビーW杯でジャパンのフィフティーンが行った「ダブルタックル」のようにです。
このプレイもK中学のイレブンたちは行っていました。
身体のあまり大きくないベンツマーク中のイレブンたちにも有効な手段だと思います。
個々の守備の観点からは離れますが、ちょっと気になったことが他にありました。
彼らは気づいていたかどうか分かりませんが、DFラインの上げ下げにかなりガタがあり、ギャップが生じていました。
オフサイドは取りづらくなりますし、こういう隙間から敵は入り込んできます。
これはお互いの意識のし合い、声掛けの改善が必要なのではないでしょうか。
支部初戦のO中等には4-1.
決勝のK中学には0-1.
つまり、攻撃は水物。
相手次第だということが、彼らもよく分かったと思います。
上に行けば行くほどディフェンスを強く意識した、負けないサッカーをしなくてはいけないということです。
では、お互いが負けないサッカーを強固に行っている場合、どうやって勝とうか。
まずベースの部分として ` 個々が得点を常に意識する ‘ということが大事だとわたしは思っています。
当たり前のことじゃないかと言われそうです。
しかし、` 隙あらばシュートを狙う´という意識は、ベンツマーク校サッカー部には代々弱い気がしてなりません。
厳しい言い方ですが、パスに逃げるプレイが多すぎるのです。
その機会は多くはありません。
その一瞬を逃すわけにはいかないのです。
ただ、このチームは自信を持って良いと思います。
シュートで終わろうと言う意識を強く感じました。
ペナルティエリアに侵入して、その機会が一瞬でもあるならばシュートで終わるべきなのです。
今後も、その意識を強く持ち続けてほしいと願っています。
そういう機会さえない。
ではどうする。
飛び道具です。
ベンツマークイレブンの中で、フリーキックの大事さを認識している選手がどれほどいるでしょうか?
試合中少なくとも一度や二度、ゴールを直接狙えるフリーキックのチャンスが訪れることでしょう。
K中学の試合でも一度はあったと思います。
このフリーキックを決めていれば。
以前にも書いたことがあります。
ゴールまで30Mどの地点からも、ゴール左右上端にボールに大きく回転をかけて確実に蹴り込める技術があれば、それだけでも試合に出場する価値がある。
歴代のチームの中でフリーキックの名手を思い浮かべても、浮かぶのは一人だけ。
相手に邪魔されることもなく、自身の脚一本でゴールを狙える、このフリーキックの重要性を真面目に考えてもらいたいと思っています。
これは、前述のシュートも同じこと。
いい加減、シュート練で外してニヤニヤの悪習は直してもらいたいものです。
やはり長くなりました。
多くのことを書きましたが、新人戦を戦ったこの新チームがこれらのことを出来ていなかったとは思っていません。
しかし、より強いチームになるにはやるべきことも多いということを考えてもらいたいと思いながら書きました。
親父の言いたい放題。
彼らのこれからの成長を楽しみにしています。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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