新人戦感想。(中学部・2022年秋)
中学部の新人戦が終了しました。
この大会を通しての、わたしなりの感想を申し上げたいと思います。
この大会、彼らの健闘ぶりには目を見張るものがありました。
区予選から都3回戦までの9試合を、得点80・失点1という、わたしが観戦してきた十数年の間で一、二を争う好成績で抜けて行きました。
そして、10年ぶりの都準決勝をかけた試合。
スコア以上の力の差を経験することになりました。
この力の差を何かで埋めない限り、来夏にこれ以上の成績を上げることは難しいことが分かりました。
わたしは、単なる観戦者。
戦略や戦術など、むずかしいことは理解できない、唯唯、目だけは肥えている観戦者です。
これから申し上げることはあくまでも無責任な言いたい放題、ご容赦ください。
わたしは、このチームには地力があると思っています。
何をもってそう考えるのかというと、先ほどお話した、このチームの失点の少なさです。
得点は極端な話、プレイヤー1人でも上げることができます。
しかし、失点は1人では防ぎ切れません。
都3回戦までの9試合を失点1で抑えるということは、チームとしてのベースがなければ成しえないことです。
敗れたあの試合。
相手は、現在都の頂きにいるチームでした。
前半は1失点で終えましたが、後半はどうなってしまうのだろうかと正直わたしは思っていました。
前半堪えても、疲れの出る後半にガタガタと崩れる試合を嫌というほど観てきましたから。
実際、後半のボール保持率はよく見ても2:8。
しかし結局与えた得点は、前半と同じく1点。
ある一線を守り切れる、強いチーム力を持っていました。
これは本当に驚きであり、守れるこの力はこのチームの強さだと改めて思いました。
攻撃面。
あの試合、勝てたとは言いません。
が、少なくともあと1つ得点は挙げられたのではないかと思っています。
トップが抜けだしサイドがフリーになっていた、あの場面。
サイドが抜けだしセンターに折り返した、あの場面。
なぜ点を追加することができなかったのだろう?
来夏までの半年。
一生懸命練習に取り組んだとしても、君たちは彼らにはなれないと思います。
彼らは学校の方針の元、選ばれ・環境を与えられ、常勝軍団になることを望まれています。
ベンツマーク中学の部員たちが目指すのは、彼らではありません。
いち進学校の、普通のサッカー部の部員が、彼らから、試合に勝つための最少得点をあげる方法を習得することです。
あの場面に確実に得点を挙げるための何かを考え・鍛錬し・習得することです。
ねぇ、みんな、あの場面、何が足りなかったのだろう?
秋は種まきの時期。
君たちは、貴重な経験をしてきました。
この経験を糧にし、過信せず、来夏に大きな花を咲かせるにはどうしたらよいのかを君たちには考えてほしいのです。
君たちのこれからの成長を、わたしは楽しみにしています。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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