区立中学、復活あれ。
今大会、ベンツマーク中学のほかもう1校、注目をしているチームがある。
O二中である。
ベンツマーク校が属するX区では、かつて区立中学がブイブイ言わせていた時期があった。
いや、長かったと言った方が正しいのかもしれない。
2005年秋季大会、翌春季大会と続けて都ベスト4に輝いたU二中をはじめ、幾たびも区立中学が都大会に進出して行った。
かつてと言う意味では、ベンツマーク中学も毎年のように都大会に出場していた時期が長らくあった。(学校HP>中学サッカー参照のこと)
息子の話になるが、彼は中学部では高円宮杯を含め4度都大会に出場している。
そういう時代が中学サッカー部にもあったということ。
そういう彼らでも大の苦手校があった。
区立O中である。
この区立中学に勝ち切れたのは、最後の夏の大会、お互い引退をかけて戦った支部予選だった。
それまで辛酸をなめさせられていたのだ。
そのU二中は今大会、エントリーさえしていない。
O中もかつての姿を見ることはできない。
ここ数年のX区における公立中学の凋落ぶりは目を覆うばかりである。
話を戻す。
O二中である。
現在、区ブロック予選で残り1試合を残して首位。
おそらくこのまま、グループ1位抜けをすることだろう。
となると、決勝トーナメント初戦では私立W中と当たることになる。
わたしは、この試合をとても楽しみにしている。
O二中の現時点での力を、推し量れるものになるだろうと考えるからだ。
O二中は昨秋の新人戦で都大会出場を果たしている。
初戦で敗れたと言え、この間の健闘ぶりは素晴らしいものだった。
しかしその一方で、わたしはこのO二中の真の力を測りかねていた。
なぜなら、昨秋の組み合わせを見て行くとO二中は対戦相手に恵まれたとわたしは思っているからである。
大変失礼な言い方なのだが、これがわたしの正直な感想である。
昨秋の区予選。
決勝トーナメント決勝まで、私立3校との対戦はなし。
決勝ではベンツマーク中に1-3で敗戦。
支部予選。
1回戦、X区第4代表校と3-2勝利。
支部決勝、他区2位校に4-0勝利
都大会。
1回戦、私立校と対戦。
0-3敗退。
ここではっきり申し上げるが、わたしはO二中の昨秋の健闘にケチをつける気持ちはサラサラない。
いち中体連サッカーファンとして、区立中学の復活を再び目にすることができるのかを知りたいだけなのだ。
O二中は今大会もブロック予選では私立3校との対戦がない。
さて、この決勝トーナメント初戦、どのような戦いを披露してくれるだろうか。
何年も前。
区予選の会場は、熱気であふれていた。
地元中学が強ければ、集まる観客の数、熱気がどれほどのものかは想像できよう。
その応援のあまり、気を失い救急車で運ばれた区立中保護者の姿をわたしは覚えている。
各チームの成長は自らの努力と、良きライバルとの切磋琢磨の中から生まれる。
ベンツマーク中学サッカー部がかつての輝きを取り戻すためにも、区内での激しい競争が再び生まれることをわたしは心から願っている。
区立中学、復活あれ。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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