我が青春は此処に有り。
‘俺の青春はSスポにあったなぁ。’
これは高校サッカーの現役プレイヤーだった時に、長男の口からこぼれた言葉です。
応援を高校サッカーの場に移して強く感じたことがあります。
予選の道のりが、‘淡泊’。
この表現が適当かどうかは分かりません。
しかし、わたしの実感はまさにその通りでした。
東京都の中学部活サッカーの場合、秋夏の大会は区予選から始まります。
ベンツマーク校の属する区の場合、ブロック予選を勝ち進み次にトーナメントに移ります。
そして、トーナメント上位三校または四校が上位の支部予選に進むことになります。
支部では五つの山に分かれトーナメント式にブロック優勝校を決めます。
この五校が支部代表として都大会に進出します。
高校部活の場合は、もっとシンプルです。
例えば、インターハイ予選。
支部予選から始まり、三回勝てば都大会進出です。
例えば、選手権予選。
全都地域予選から始まり、やはり三回勝てば都二次予選(=実質都大会)進出です。
中学部活のような下からの勝ち上がり感が薄いのです。
それでいて、その予選の山には必ずと言ってよいほど‘スポーツ校’がいますから、早くに敗れてしまうことも多いのです。
ベンツマーク高サッカー部員にとっては、‘激闘を制した’あの頃が懐かしくなるのではないでしょうか。
長男の時代は中体連の大会は、秋春夏と三つありました。
春が終わると間髪開けずに夏の大会が始りました。
現在は秋夏の二つ。
正直、今の部員たちは可哀想だなとわたしは思います。
一方当時は、春が終わるとその疲れが取れぬ間に次の大会予選。
これはこれで大変だったと思います。
しかも、支部代表校は四校。
夏に限って言えば、区第四代表で支部に上がるとプレ予選として一つ多く戦わなくてはならず、それは厳しいものがあったと思います。
支部予選は多くはSスポで行われました。
当時グラウンドは土で、大雨でも降れば水たまり状態で、晴れが続けばガチガチのグラウンド状態で試合は行われていました。
そういう状況、環境の中での一発勝負。
観ている方もあれだけ緊張していたのですから、グラウンドに立っている選手たちは大きなプレッシャーの中で戦っていたことでしょう。
‘俺の青春はSスポにあったなぁ。’
彼の言葉は本当にそうであったと思います。
そしてこれから戦う選手たちも、そう思う時が来るのではないかと思います。
我が青春は此処に有り。
支部での健闘を祈っています。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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