シュート練習の苦い思い出
- 2023.05.03
- サッカーのこと
漫然と練習をしていても、成長の度合いはたかが知れている。
実はわたしにも、シュート練習で苦い思い出があります。
昔、わたしが小学生チームの指導者をやっていた時の話。
この話は以前にもお話したことがあるので、その時の記事を転用したいと思います。
以下。
区内の強豪チームと合同練習をさせて頂く機会を得ました。
指導はお願いし、わたしたちはその補助を行いながら子供たちの様子を観察していました。
他学年の様子も見学させてもらい戻ってくると、シュート練習が始まっていました。
恥ずかしいほどに外しまくる自チーム。
が、お邪魔したそのチームの子供たちもなかなか大きく外している。
’ 強豪と言えども、まだまだこんなものか ’
少し胸を撫で下ろしました。
が、その勘違いに気づいたのは帰りの子供たちとの会話。
‘ お前たち、外しすぎ。もう少し枠に入れろよ。’
‘ だって、バーを狙おうという練習だったんだもん。’
‘えっ、バーを狙えって言われたのか!’
バーを狙うほうがどれだけ難しいことか。
限られた時間、限られた環境の中でも工夫次第で効果を上げることが出来る。
あのシュート練習が、自分の未熟さを痛感し、指導の奥深さを感じさせてくれたのでした。
他チームの練習を見学して胸をなで下したのも束の間。
如何に自分が漫然と練習をおこなっていたのかに気づいた時でした。
あの秋。
都の頂きにいるチームに負けた時にわたしはこう申し上げました。
「来夏までの半年。
一生懸命練習に取り組んだとしても、君たちは彼らにはなれないと思います。
彼らは学校の方針の元、選ばれ・環境を与えられ、常勝軍団になることを望まれています。
ベンツマーク中学の部員たちが目指すのは、彼らではありません。
いち進学校の、普通のサッカー部の部員が、彼らから、試合に勝つための最少得点をあげる方法を習得することです。」
もう一度、あの敗戦の悔しさを思い出してくれることを願うばかりです。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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