スポーツっていいな。
土曜日の朝、いつものように早くに目が覚めました。
とは言え、急ぎ身支度をする必要もなくぼんやりしていました。
あの雨の中の試合を思い出していました。
あの舞台に立ってこそ思うことが、感じることがあるんだよなぁとブツブツと呟きながら。
今回五年ぶりに都大会に進出したイレブンたちは皆、良い顔をしていました。
そしてチームにも高揚感が感じられました。
あの試合の始まる前、彼らのウォーミングをずっと眺めていました。
緊張感あり、闘志があふれていました。
そんなことを思い出しているうちに、長男たちのそんな顔を無性に見たくなりました。
そして、彼らが卒業した際に作成したフォトムービーを久しぶりに引っ張り出してきて、見入りました。
あの試合に、この試合。
どの試合も思い出深い試合ばかりです。
深すぎてまとめ切れず、25分もの長作になってしまったフォトムービーです。(失笑)
ビデオ8分過ぎ、ある試合の場面で目が止まりました。
そして思い出しました。
彼ら高二の秋、新チームになっての初の公式戦、新人戦地区二回戦でした。
相手は胸に輝く星九つ、強豪T京高校でした。
開始5分で失点。
どうなることかと思ったあの試合。
そして失点後、75分渡り合ったあの試合でした。
実際は押されていた時間が長かったのですが、観ている私たちには渡り合っているように思えた試合でした。
残念ながらオフサイドを取られましたが、チームのエースがネットを揺らした瞬間もありました。
あの試合会場には隣接してショッピングセンターがあります。
その高層階にある駐車場はある意味、ベストビデオポイントになっています。
会場にて撮るビデオが水平目線であるのに対して、ここから撮影するビデオはバードビューで観ることが出来、より試合の流れ全体を把握できる資料となります。
当時は、チームの下級生が数人がビデオ班として試合を記録することが恒になっていました。
あの日、あの駐車場に陣取ったのは高校部に移ってきたばかりの中三生だったと記憶しています。
そして有難いことに彼らが撮影してくれたビデオが私の手にも入ったのです。
試合の終了前10分ほどの間、ビデオを撮影した彼ら下級生のある声がビデオから聞こえて来ます。
認識しているとはいえ学年二つ上の上級生の試合。
それも中学部から移ってきたばかりの彼らは、私たち保護者とは違いより冷めた目でこの試合を眺めていたのではないでしょうか。
その彼らがビデオの中で、何度もこう言っているのです。
‘勝ってくれ、勝ってくれ’
この試合はグラウンドでプレイしている選手たち、それをサポートしているベンチの選手たち、そしてグラウンドから応援している部員、保護者の一体感を私が長い応援生活の中で初めて感じた試合でした。
この試合会場を訪れた多くの人々が、良い顔になれた試合でした。
スポーツっていいな。
五年ぶりの都大会。
あの雨の試合を思い出しながら、ビデオを見直しながら、改めてそう感じていました。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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