スポーツの価値。
スポーツの価値とは何でしょう?
答えは無数にあるような気がします。
勝ち負けもその一つだと思います。
自らの努力の成果を確かめることができます。
観ている者に感動や夢を与えるというもの答えの一つでしょうね。
それは、わたしが一番頂いているかもしれません。
チームとして、人としての成長も一つの答えでしょう。
礼儀や社会性を身に着けていくというのも、その成長の一つだと思います。
わたしがそう思った、ある試合があります。
中学部の学生コーチを務めてくれている彼が、キャプテンとして望んだ高三春のインターハイ予選。
この大会で、部史上最高の戦績を残しました。
地域予選を勝ち抜き、都一次予選に出場。
ここで二つ勝ち、二次予選をかけた一次決勝に駒を進めました。
中体連の都大会でも二つ勝つことは大変なことだと思いますが、スポーツ校だらけになる高体連では尚更です。
この時も、普通進学校として残っていたのはベンツマーク校だけでした。
その試合は、0-4の完敗でした。
力の差は歴然としていたと思います。
そして、歴然としていたことは他にもありました。
試合後、両校は互いのベンチ、大会本部、そして味方応援席に挨拶に走りました。
相手チームはそれだけではありませんでした。
彼らはわたしたちの前に整列して、‘○○高校の分まで、次の試合も頑張りたいと思います。ありがとうございました’と頭を垂れました。
わたしは思わず‘次戦もがんばれ!’と彼らにエールを送っていました。
勝った時の態度、負けた時の態度にそのチームの成熟度が大きく出るもんだと強く思いました。
さて、昨日のブログでこう書きました。
‘今回から二回は諫言です。’
中三生にもの申します。
そろそろ良いでしょう。
先日の都大会、わたしは彼らから多くの感動をもらいました。
しかし、一点とても気になることありました。
二戦目の試合後の態度です。
悔しいことはよく分かります。
あれだけ健闘したのですから、本当に勝ちたかったと思います。
しかし、どうでしょう。
試合後、多くの選手たちがその場に倒れこんでしまいました。
これも理解できます。
それほど悔しかったのでしょう。
しかし、相手校は終了の整列を行っています。
一方、ベンツマーク校は相手校を待たせたままです。
たまらず、主審が整列を促しに行きました。
相手ベンチに挨拶に動きました。
動いたとあえて書きます。
相手校指導者がそれを迎えるため、立ち上がって待っています。
それでもゆっくりと動いています。
正直、残念に思いました。
相手チームへの敬意が感じられません。
ここで気持ちよく整列をし、相手を称える言葉を投げかけたのなら、ベンツマーク中サッカー部の株は一つも二つも上がったはずです。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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