がんばれ、ベンツマークイレブン。(高校部・2017年夏)
‘思ったより早く節目が訪れるかもしれない。’
そう感じながら、その坂を下って行きました。
霧雨の中、久しぶりの高尾に降り立ちました。
その信号を渡り、あの角のコンビニを曲がり。
あの時は、会場提供校の部員たちがこの辺りに立って道案内をしてくれていたなぁ。
そう思い出しながら坂を上って行くと、J学園高校のセミナーハウスが現れました。
四年前のインターハイ東京都予選。
ベンツマーク校は支部予選から快進撃を続け、都予選の二回戦、三回戦をこの地で戦ったのでした。
(二次予選進出ならず。2013.5.26)
昨日、高校部の保護者の方からご連絡を頂きました。
‘明日試合が入ったようです。対戦相手はJ学園。強豪です。’
‘ご連絡ありがとうございました。J学園ですか?何故、そんな強豪と?’
J学園高校は、全国高校サッカー選手権大会に過去二度出場している強豪校。
Aチームは高円宮杯U-18サッカーリーグ・東京都リーグの最上位カテゴリーT1に属し、BチームもT2、そして本日対戦したCチームすらT4に属しています。
一方、ベンツマーク校はT4の二つ下の地区1部リーグ校。
選手権全都予選を五日後に迎えるこの時点での練習相手として適当なのか、まずはそれを思いました。
勿論、Aチームとやることはないだろうが、BでもCでも格上のチームであることには変わりなく、もし大敗を喫してしまうと・・・。
大きな賭けになるだろう、先生方も思い切ったことをすると連絡を頂いた時はそう思いました。
試合前の先生の指導。
‘シュートを多く打とう。ミドルも積極的に’
試合開始30分。
ボランチの選手がそのミドルシュートを放ちます。
ゴール左隅にきれいに決まり、先制。
複数で相手を囲い、球際も厳しく当たる。
攻守の切り替えは速く、スペースも埋める。
GKのファインセーブもあり。
チーム一丸のディフェンスは続きます。
44分、ボランチの選手が今日二点目となるヘディングシュート。
2-0。
ふた得点ともしっかり相手の位置を見定めて放たれたシュート。
プレイに余裕が見られました。
終了。
しっかり守り、しっかり攻撃をする。
満点の出来だったのではないでしょうか。
今春から指導に加わった顧問の先生も80分間、声を出し続けていました。
褒め、指示をしての80分でした。
わたしが今まで感じたことのない、解き放たれた感がチームにありました。
この試合を観る限り、新たな列車が走り出したような気がします。
この春から高校部は同い年、二十代の顧問二人体制。
指導も方針も徐々に変わっていくのでしょう。
この春勇退された総監督先生が長年かかって組み上げてきた車体に、また新たな運転手が乗り込む。
ゆっくり走り出したこの列車は、この夏どこまで走るのだろう。
そして来年、再来年、その先と、どこまで走り続けていくのだろうか?
がんばれ、ベンツマークイレブン。
君たちの行方を多くの人が楽しみにしている。
平成29年度 第96回全国高等学校サッカー選手権大会
東京都一次予選
8月16日(水)9:00キックオフ予定
於 都立O泉高校グラウンド
ベンツマーク高校 対 都立O泉高校
追記.
本日のこの対戦、サッカー部OBの方のお計らいと伺いました。
本当にありがとうございました。
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