ベンツマーク校サッカー部の2024年の挑戦が始まりました。イレブンへの応援を宜しくお願い致します。

夏の終わり、そして新たな一歩へ。(2018.8.19)

その瞬間。 跳んだ。 跳んだ。 わたしは年甲斐もなく、その場を飛び跳ねた。

残りワンプレイ、ツープレイ。 彼らは力を振り絞って反撃に出た。 そしてネットを揺らした。 ゴールは認められなかった。 レフェリーがそう判断したのだからそうなのだろう。

最後の試合。 彼らにとってどんな意義があったのだろうか。

 

昨夏。 あのグラウンドで。 試合後落ち着きを取り戻したある選手に聞いた。

‘六年間、どうだった?’

彼は清々しく答えてくれた。

‘最高でした。’

彼の競技生活は怪我との闘いだったかもしれない。 少なくとも、最後の一年はわたしにはそう見えた。 あんな清々しい表情の彼と話したのは初めてだったかもしれない。 それほど清々しかった。

 

最高・・・。

その瞬間。 わたしは、この意味がほんの少し分かったような気がした。

自負と未練と意地と。 あの厳しく辛い練習をやりきった自負。 あの厳しく辛い練習を共にやりきった仲間への未練。 ここでは終われないという意地。

最高。 色々な思いを昇華させるとこんな気持ちになれるのかもしれない。

もし彼らに聞いていたのなら。 彼らはこう答えてくれたに違いない。

‘最高でした。’

六年間お疲れ様。 そして、ありがとう。 わたしは君たちを誇りに思う。

2018年度夏

 

これからも、これからも がんばれ、ベンツマークイレブン。

 

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