夏の終わり、そして新たな一歩へ。(2018.8.19)
- 2018.08.19
- 夏の終わり、そして新たな一歩へ。
- 選手権
その瞬間。 跳んだ。 跳んだ。 わたしは年甲斐もなく、その場を飛び跳ねた。
残りワンプレイ、ツープレイ。 彼らは力を振り絞って反撃に出た。 そしてネットを揺らした。 ゴールは認められなかった。 レフェリーがそう判断したのだからそうなのだろう。
最後の試合。 彼らにとってどんな意義があったのだろうか。
昨夏。 あのグラウンドで。 試合後落ち着きを取り戻したある選手に聞いた。
‘六年間、どうだった?’
彼は清々しく答えてくれた。
‘最高でした。’
彼の競技生活は怪我との闘いだったかもしれない。 少なくとも、最後の一年はわたしにはそう見えた。 あんな清々しい表情の彼と話したのは初めてだったかもしれない。 それほど清々しかった。
最高・・・。
その瞬間。 わたしは、この意味がほんの少し分かったような気がした。
自負と未練と意地と。 あの厳しく辛い練習をやりきった自負。 あの厳しく辛い練習を共にやりきった仲間への未練。 ここでは終われないという意地。
最高。 色々な思いを昇華させるとこんな気持ちになれるのかもしれない。
もし彼らに聞いていたのなら。 彼らはこう答えてくれたに違いない。
‘最高でした。’
六年間お疲れ様。 そして、ありがとう。 わたしは君たちを誇りに思う。
これからも、これからも がんばれ、ベンツマークイレブン。
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