わたしが観戦を続けた理由
- 2023.05.09
- サッカーのこと
先日、「観戦はやめる」というご報告を致しました。
この機会に、わたしが十数年もの間、なぜベンツマーク校サッカー部の観戦(応援)を続けたのかを今日はお話したいと思います。
観戦を始めたのは、息子が小学校5年生の時でした。
志望校選びの一環として、サッカー部の見学に行ったのが最初です。
夏か秋かは忘れてしまいましたが、旧校舎、土のグラウンドで行われた公式戦でした。
そして、息子が入部して六年。
息子が卒業して八年目。
足掛け十六年、試合を観続けました。
特に息子がいた学年の試合は、先生から’皆勤ですね’と言われるほど練習試合も含めて観ていました。
わたしは、部員たちの頑張っている姿を観るのが好きでした。
息子たちが現役の頃は今より中学部・高校部ともに練習日が一日多く、ほぼ毎日練習、ほぼ毎週試合。
考えていた以上にハードな部活で、厳しい指導の元、一生懸命頑張る子供たちの姿を観るのが好きでした。
とてもシンプルな理由です。
最近、お会いする保護者の方々には ’息子さんが卒業した後も観戦しているんですね。’とよく聞かれました。
その時は必ず、 ’最初の保護者会で先生が「この狭い屋上から全国をめざす」とおっしゃったので、それならばそれを見届けようと思っています。’ とお返ししていました。
これも理由の一つ。
ただもう一つ、もっと大きな理由がありました。
ある他校の試合を観に行った時に、その応援風景に感銘を受け、ベンツマーク校サッカー部もこういうクラブになってほしいと思ったのがその理由でした。
そのクラブとは私立暁星高校サッカー部です。
リスペクトをこめて、実名でお話します。
暁星高校は都内有数の進学校ながら、サッカー競技でも有数の強豪校です。
まだ息子が現役部員だった時の、選手権東京都予選だったと思います。
暁星高校の試合を観戦に行きました。
グラウンドの周りには多くの応援の人たち。
現役部員・保護者はもちろんのこと、大学名の入っているシャツを着たOBたち。
そしてわたしが驚かされたのは、間違いなく我が子はとうの昔に卒業されたと思われる、白髪の保護者OBの方々。
ご婦人の巻く赤いマフラータオルが、かなり色あせていたことを今でも思い出します。
これだけの人たちがこのチームを応援するために集まっている。
我が子が卒業しても愛されるチームと言うのは素晴らしいものだなぁと感銘を受けました。
望むらくは、息子が青春をかけたこのサッカー部もこういうクラブになってくれたらと思いました。
と言っても、我が子が卒業して応援に行くことは気恥ずかしいもの。
誰か知り合いがいないと行きづらいものです。
ならば、わたしがその「誰か知り合い」になろうと思いました。
わたしの願いは、このベンツマーク校サッカー部がクラブに関わった人たちに末永く愛されるチームになること。
そんな思いを続けていたら、あっという間に十六年もの月日が経ってしまったわけです。
わたしは試合を観れば書きたくなる。
その性が危険だと気付き、試合に行くことを止めました。
しかしそれでも、このサッカー部が皆様から末永く愛され、試合会場でも多くの声援をもらい続けられるチームになってほしいと思う気持ちに何ら変わりはありません。
そしてチームも、魅力あるクラブになる努力を続けて行ってほしいと願っています。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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現役中三の父です。
長年ベンツマークイレブンを観戦されてきたご経験からのブログをいつも楽しみに拝読させていただきております。厳しいコメントにも優しいコメントにも、ご経験あってこその深みを感じられ、素直に正面から受け止められる内容ばかりで、いつも息子と共有していました。息子にとってもかなり励みになったり、練習の指針になっていたようです。
OBの方々や そのご両親、先生方がいらっしゃってこそ、今の子供達、これからの子供達が目標を持って思い切りサッカーができていると思っています。
観戦をやめられる件、ブログのファンとしては非常に残念ですが、ナスパパ様が熟慮されてのことと思います。
再び観戦に来ていただける条件を満たすよう、息子には今まで以上の結果が出ることを期待しております。
今回はこのような状況でのコメント記載につき、匿名での書き込みをお許しくださいませ。
現役中三の父 様
もうすぐ夏の大会ですね。
監督先生が直接指導される、中体連最後の大会です。
「やりきれ!」
先生の口癖のとおり、イレブンたちがこの三年間の集大成として持てる力でやりきることを願っています。
コメントありがとうございました。