高体連サッカー大会 part2.選手権
高体連サッカーの主要大会についてお話をする、第二回目です。
前回は、全国高等学校総合(インターハイ) でした。
今回は全国高等学校サッカー選手権大会、’ 選手権 ’ と呼ばれる大会です。
全国高等学校サッカー選手権大会(選手権)
高体連(全国高等学校体育連盟)が主催するサッカー大会の中、インターハイと並ぶ男子高校サッカーの主要二大会に位置付けられています。
インターハイにおいてサッカーは多くの競技の一つでしかなく、テレビ中継も多くありません。
一方、選手権はサッカー単独の大会であり多くの試合が全国中継されますので、高校サッカーの大会の中では最も知られているものと言えるでしょう。
期間は12月末~1月成人の日に絡む祝日までの約2週間。
会場は、首都圏の競技場、スタジアムが使われます。
2021年度100回大会で大幅刷新
高体連ならびに共同主催する日本サッカー協会が、第100回を迎える2021年度大会で選手権の運営を大幅刷新することを検討していることが2019年に報じられています。
「選手ファースト」の考えから、出場校の増枠、試合時間の変更と延長戦復活、過密日程の改善に乗り出すということです。
ただし、決定事項は報じられていません。
参加校数
現状
各道府県予選を勝ち抜いた1校と都代表2校の合わせて48校が出場。
変更案
高円宮杯U-18「プレミアリーグ」「プリンスリーグ」に属する高校の予選免除し、最大60校まで出場校数を増やす。
※「プレミアリーグ」=全国最高峰リーグ、「プリンスリーグ」=全国9地域トップリーグ
試合時間
現状
1回戦~準々決勝まで80分(前後半各40分)で延長なし(PK方式)。
準決勝ー90分(前後半各45分)で延長なし(PK方式)。
決勝ー90分(前後半各45分)で20分(10分ハーフ)の延長戦とPK方式の併用。
変更案
全試合90分(前後半各45分)で20分(10分ハーフ)の延長戦とPK方式の併用。
試合間隔
現状
連日の組み合わせあり。
変更案
休養日を確保するため、試合間隔を必ず中1日以上空ける。
選手権東京都予選
全国大会に出場する、東京都代表2校を決める予選となります。
2021年度の大会で前述の刷新が行われるならば、「プレミアリーグ」「プリンスリーグ」を除く東京都代表2校を決める予選となります。
現在都内の高校で「プレミアリーグ」所属校はゼロ。
「プリンスリーグ」には帝京高校が属していますので、東京都代表は3校になるかもしれません。(未定)
予選最小単位
全都。
全都でガラガラポンの予選になりますので、初戦から他地区の高校との対戦もあります。
予選期間
東京都は例年8月中旬から全都一次予選が始まり、8月末には二次進出校が決まります。
毎年お盆から予選が始まるというイメージです。(2020年度はコロナ騒動のため異例)
二次予選が10月中旬から行われ、11月中旬にはA・Bブロック代表校が決まります。
予選の流れ
2019年度の実績を見ると、全都で33ブロックに分かれて戦いました。
ブロックで最大4回勝てば、ブロック代表として都2次予選に出場。
そこに一次予選免除だった23校が合流して、計56校で都二次予選が行われました。
都二次予選はAB2ブロックに分かれて戦い、5回勝てば全国大会に進出。
この流れだと、ノーシードのベンツマーク校は9連勝すれば全国に行けることになります。
そんな日が来ることを夢見て、応援を続けています。
※コロナ騒動のため、2020年度からはイレギュラーな大会運営が続いています。ご了承ください。
ベンツマーク高校サッカー部この10年間の最高戦績
わたしが観てきたこの10年間では、2013年の地区決勝。
当時は現在とは予選の仕組みが違っており、地区予選から始まりました。
地区決勝とは4回戦にあたります。
高校サッカーの場合、地区レベルでもどこかでスポーツ校とあたります。
進学校が3つ、4つ勝つのは大変なことです。
この2013年のチームはインターハイでも部最高成績を残しています。
本当に強いチームでした。
晩夏から始まる選手権予選は、進学校にとっては戦力の維持が難しい大会になります。
ベンツマーク高校でも、春のインターハイ予選後も部活動を続ける高三生は例年10人程度まで減ってしまいます。
今日はここまで。
次回は「地区新人選手権大会」について、詳しくお話したいと思います。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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